滴天髄、神峰通考、子平錦綉集と、理論の関係性について

滴天髄と神峰通考について
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今回、少し専門的な話をします。最初に、「私の四柱推命の拠り所となる、大事な書」を2冊、紹介します。この2冊を超える四柱推命書は、未だお目にかかっていません。あくまでも私個人の考えです。

■ 滴天髄(てきてんずい)  

■ 神峰通考(じんぽうつうこう) 

※神峰通考の、「十天干体像全編論」という箇所が価値があります。

上記に挙げた2冊が私にとっての秘伝書であり、奥義書です。これまでの人生において数多く、数えきれないほどの四柱推命の書を読みましたが(他流派の本も読みました)、「この2冊はとにかくスゴイ。この2冊をなるべく暗記して、使いこなせるようになれば、他の四柱推命書など何も読む必要が無いな」と11年前に感じました。もちろん今現在も、その考えは一切変わりません。

 

私の中では上記2冊(滴天髄と、神峰通考)だけが四柱推命の秘伝書、奥義書です。この2冊以外に、四柱推命の秘伝書、奥義書を読む気が起こりませんし、読む必要性をまったく感じません(笑)。20代の頃は四柱推命研究上の紆余曲折、迷いなどがありましたが、30代そこそこで、前述の素晴らしい四柱推命の書2冊に出会えたのが幸運なことでした。

 

私の教えている中国式四柱推命における秘伝とか奥義とかは、全て、この2冊の書から始まります。滴天髄と、神峰通考(十天干体像全編論)が、中国式四柱推命の最も大事な理論(干関係、十干の特性)を含んでいます。「ウソだ」と思う方もいるでしょうから、「ウソではない」ことを今から説明します。とにかくこの2冊(滴天髄、神峰通考)をしっかり理解すればプロとして何も問題なく通用します。私が自信を持って断言します。なお、この2冊(滴天髄と神峰通考の十天干体像全編論)の大事な部分は弊社の四柱推命通信講座テキストに組み込まれています(私がこの2冊をこよなく愛していますから、自然とそうなります)。

 

よって、弊社の講座を上級コースぐらいまで進めた方は、知らない間に、「滴天髄と神峰通考(十天干体像全編論)」の考えを大方、習得しています(笑)。わざわざ、「滴天髄を読みなさい。神峰通考(十天干体像全編論)を読みなさい」なんて言いません。その2冊をご自身で買って読まなくとも、弊社の講座を真面目に受講すれば、滴天髄と神峰通考(十天干体像全編論)の理論がいつの間にか自然に身に付くということです。私がその2冊を咀嚼して、講座内にわかりやすく入れてますので、どうぞご安心ください。

私は「厳しい人間」と思われている節がありますが、受講者さまへの四柱推命の指導においては、なるべく労力少なく、自然に高度な四柱推命を覚えてもらいたいという、「配慮と優しさ」に満ち溢れた指導を心がけてます(笑)。「これを覚えないとダメですよ。これを覚えないとプロとして通用しません」などの、根拠不明、意味不明な言葉を言ったことがこれまでの11年で1度もありません。私の指導方針は、「必要に迫られれば、誰でも一生懸命覚える(だから、あれこれこちらから、こうしろ、ああしろは極力言わない)」です。こっちから尻を叩いて覚えさせるのではなく、受講者さま自身が、「必要に迫られるまで待つ」ことが大事だと考えています。

今から11年くらい前に、この2冊(滴天髄と神峰通考)をとにかく勉強しました(丸暗記しようと猛勉強しました)。それから11年経過し、その11年間の間に、「中国式四柱推命の色々な書や、その他の流派の四柱推命書」が新たに出版されるたびに、とりあえず大体は購入して目を通しました。しかし、11年前に感じた、「この2冊の書はとにかく凄い」と同じくらいの感動と興奮を味わった書は、今のところ1冊もありません。

 「なんで、この2冊(滴天髄と神峰通考)以外に、スゴイ!と思うような書が出ないのだろう?」と、今回、少し考えてみました。すると、きちんとあったんですね。「理由」がありました。

昨日(6月29日)、私が所有する、「中国式の四柱推命の書」を再度、読み返して調べてみました(子平の歴史など)。すると改めて、「大きな気付きと発見」がありました。所有する四柱推命の書に、きちんと「子平の歴史や成り立ちや、価値ある書、価値のない書、何を学ぶべきか、何を学ぶべきではない」がはっきりと明確に書かれていました。

 

私が所有する、「四柱推命術奥義」という書について説明します。この書は、透派(とおるは)の13代 故張耀文先生と、故佐藤六龍先生の共著です。この書の元本は、あの滴天髄(てきてんずい)になります。滴天髄を日本語に訳して意味が通じるようにしたものが、「四柱推命術奥義」ということです。その「四柱推命術奥義」の序文の最初に下記のようにあります。張耀文先生の言葉です。

 

「滴天髄」は、四柱推命術最高の宝典で・・・

 

※この言葉は、張耀文先生のものです。はっきりと、「滴天髄は四柱推命術最高の宝典」と言っているにも関わらず、なぜか、それを認めない不思議な人間を、最近見かけました。ただのカッコつけだと思います。

 

次の問題提起です。最近というか数年前なのですが、とある四柱推命の先生(A先生)が、ある四柱推命の書を出されました(私は購入しました)。そこには、天干の組み合わせにおいて良いもの、良くないもの(2干、3干、4干の組み合わせ)について書かれていました。A先生の書では、この理論を、2干1組の吉格、凶格などと表現するようです。有火有炉(ゆうかゆうろ)も出てきますし、己土濁壬(きどだくじん)も出てきますし、珠玉陶洗(しゅぎょくとうせん)も出てきます。

 

この干関係(かんかんけい)については、率直に言えば、2009年の頃より、大まかには知っていました。ただ、3干1組や4干1組のものは知らなかったものもあり、A先生の書は大変勉強になりました。

 

前述した、「大まかには知っていました」という点の理由を言いましょう。2009年頃から読んでいた、「四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)」という書に、干と干の組み合わせによる良しあしについて、大半が書かれていたからです。その書では、「吉格、凶格」という表現こそされていませんが、A先生の出された書にある「干関係」の内容と同じような内容が記載されていました。今から掲載する画像の著作権は、この書を出した出版社および、佐藤六龍先生にありますので、ご注意ください。下記の画像は四柱推命術極秘伝の「丁」の説明の箇所です。今現在、私らが喜々として用いている天干の干関係の良し悪しの理論と、同一の理論が載った書が、50年前の昭和45年に日本で発刊されていたということです。

四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)の初版は昭和45年です。私が所有する極秘伝は昭和49年のものです。その証拠画像を載せましょう(笑)。

少なくとも昭和45年にはすでに、天干の干関係の組み合わせ(良しあし)を論じる中国式の四柱推命理論が一般の皆さまに広まっていく環境があったと言えます。昭和45年って、まだ私、生まれていないですよ(笑)。その頃に、すでに有火有炉(ゆうかゆうろ)とか、己土濁壬(きどだくじん)とか、天干の干関係の並びで「これは良い並びだ」とか、「この干関係の並びはあまり良くないな」とか、そのような中国式の四柱推命理論が日本に存在したのです。

 

書を出版される側の諸先生方はおそらく、この佐藤六龍先生の書の存在も分かってらっしゃると思うのですが(中国式の四柱推命をやってるプロは、佐藤六龍先生の名前をご存知ないはずがありません)、勘違いしやすいのが、私やその他のプロも含めて、一般の「書籍を購入する側」です。50年前に日本に存在した四柱推命理論を、今更どうのこうの、秘伝だなんだと言って権威付け過ぎるのも、おかしな話ですから、そこは購入者側が冷静に対処するべきです。

 

今でさえ、中国式の四柱推命は徐々に広まってきているように感じますが、昭和45年って、50年くらい前です。その頃は、まだまだ日本式の四柱推命のほうが圧倒的に多かった(広まっていた)だろうと思います。

 

私が2009年頃に勉強した四柱推命術極秘伝という書は、「佐藤六龍先生」の著です。この「四柱推命術極秘伝」は、中国は清代の「陳素庵」という方の著書である、「子平錦綉集」の訳書になります。

 

余談ですが、陳素庵さんは、清代にて、日本で言えば「総理大臣」に匹敵する地位にありました。日本の四柱推命関係者がよくキャッチコピーで使う、「国家の為政者が四柱推命を扱っていた」などの類のコピーは、陳素庵さんの例を見ても事実に違いありません。しかし、その四柱推命のレベルが問題なのです。国政にたずさわる方々が用いていた四柱推命は、生まれた時刻を考慮しない三柱推命(さんちゅうすいめい)ではありません(笑)。陳素庵さんは三柱推命(さんちゅうすいめい)や天中殺や空亡や十二運や異常干支、陰転、陽転、天剋地冲や劫財・帝旺だからどうのこうのなどはいっさい用いていません。なぜなら、陳素庵さんの名著、「子平錦綉集」のどこにもそれらの用語や理論が書かれていません。「天中殺だから運気が下がります」など一切どこにも書いてない。「生まれた時刻が無くても四柱推命はできます」など、どこにも書いていない(笑)。
清代の総理大臣であった陳素庵さんが扱っていた四柱推命は、「古典的な日本式の四柱推命」ではなく(三柱推命、空亡、天中殺、十二運、神殺星)、私が普段、仕事で扱っている中国式の四柱推命に、まずまず近いものだったと思われます(この結論は、後述の説明を参考にしてください)。

「子平錦綉集」の訳書が「四柱推命術極秘伝」です。「四柱推命術極秘伝」には干関係の良し悪しが詳しく書かれています。

陳素庵さんが著した、「子平錦綉集(四柱推命術極秘伝)」の「巻2」には、干関係の良し悪しが詳しく書かれています。では、その、「子平錦綉集」の巻2のもとになっている本は何だと思いますか?

 

それが何と!前述した、私がなぜか好きな2冊の書(滴天髄と、神峰通考)なんですね。今までそれを認識していなかったのですが、今日(6月29日)、認識しました。四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)にちゃんと書いていました。下記の通りです。

本書の「子平錦綉集」の巻二は、四柱推命術の最高の宝典といわれる、「滴天髄」の一部、それから滴天髄の母体であるといわれる「神峰通考」の一部を、非常に巧みに編纂してのせてあります。くわしく言いますと、推命術における吉凶の決め手となる最も重要な十干の特性とその相互作用、及び十干の応用法を、「滴天髄」の中の第二章の「天干論」より全文抜き出してあります。それから、「神峰通考」の中の巻三の、「十天干体像全編論」より全文を抜き出してあります。

■ 滴天髄(てきてんずい)  

■ 神峰通考(じんぽうつうこう) 

子平錦綉集(四柱推命術極秘伝)の「巻2」の箇所は(天干の干関係の良し悪し)、「滴天髄の天干論」と、「神峰通考の十天干体像全編論」より全文を抜き出して、それをうまく編集した内容ということです。

 

要するに、A先生の書における、「天干の何干何組の干関係の良し悪し(吉格、凶格)」の考え方の大本(おおもと)は、私が大好きな滴天髄の「天干論」の部分と、神峰通考の「十天干体像全編論」に書かれていた内容と言えます。

 

もっと率直に言えば、「滴天髄の天干論」の部分と、「神峰通考の十天干体像全編論」の存在があったからこそ、「2干1組、3干1組の吉格、凶格」の考え方が透派より生まれたと言えるでしょう。この考え方(名称の呼び名)は、「透派(とおるは)」のどなたかが考えたのでしょう(それが張先生に口伝か、資料なんかで伝わっていたのでしょう)。それが日本のA先生に伝わり、A先生がまとめて、書として出されたのでしょう。

2干1組、3干1組の吉格、凶格等の表現(理論名称の名付け)は透派独自のものだろうと思います。その理論構築の大本になったものが、滴天髄と、神峰通考(十天干体像全編論)と思われます。

・・・ということは・・・・2干1組、3干1組の吉格、凶格を根本から学びたかったら、私が11年前から読んでいる、「滴天髄(天干論)」と「神峰通考の十天干体像全編論」を、よく勉強すればいいと言えますね。または、佐藤六龍先生の、「四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)」の巻2の箇所を読めばいいということです。

 

私は、佐藤六龍先生が著した、「四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)」の巻2の箇所を始めて目にした時、「これはすごく大事だ!寝る間を惜しんで覚えないといけない!(早く仕事に活かさないと!)」と直感で感じて、とにかく暗記に努めました。

 

読んだ順番で言うと下記になります(中国式の四柱推命の書のみ)。

■1番最初に読んだ本が、「四柱推命術極秘伝(子平錦綉集)」です。

※1番最初に読んだ中国式四柱推命の書に、「超重要な書、2冊からの要点」が入っていたのが本当にラッキーでした。最初にスゴイ理論を学べたので、その後の四柱推命の勉強への迷いがまったく無くなったからです。

■2番目に読んだ本が、神峰通考(十天干体像全編論)です。

■3番目に読んだ本が、滴天髄です。

私が何年も感じていた、「この2冊の書(滴天髄、神峰通考)」より優れた四柱推命の書が見当たらない」という点が、ただの気まぐれな考えではなく理論的にも正しかったようです。

 

陳素庵さんが、「滴天髄の天干論と、神峰通考の十天干体像全編論」を、わざわざ抜き出して編集して、ご自身の書として、子平錦綉集の巻二に載せたのも、「これはすごく大事だ」とお感じになっていたからでしょう。本当におこがましい言い草ですが、私も陳素庵さんの考えと同じです。

 

弊社で扱う中国式の四柱推命は、陳素庵さんの「子平錦綉集」に載っている、滴天髄(てきてんずい)と、神峰通考(じんぽうつうこう)からの「十干の特性と、相互作用を駆使した四柱推命」です。どうぞ安心して弊社で、中国式の四柱推命を学ばれてください。滴天髄と、神峰通考(十天干体像全編論)自体が、中国式の四柱推命を学ぶ上での最重要な書ですから、その他にあれこれと秘伝や奥義を求める必要はいっさいありません。 この業界、「秘伝、秘伝、奥義、奥義と言ってれば、客が来るだろう」などおかしな考えを持つ人間もいますのでご注意ください。

※「秘伝」と称するものに心惹かれるプロもいれば、一般のお客様もいるのでしょうけど、「いったい何が本当の秘伝なのか?」については、「精査」が必要です。今回、私は、「精査」を行い、その結果がこの記事の通りであります。

 

何でもかんでも、「秘伝、秘伝、奥義、奥義」と言ってたら、「秘伝の価値の暴落」が起こります(笑)。秘伝、秘伝という用語を頻発するネット記事には注意したほうがいいでしょう。「秘伝商法」なる言葉もありますので、一般の皆さまは、どうぞご注意ください。

子平の歴史をきちんと確認すれば、これまでの長い「子平」の歴史の中に、「すでに秘伝は厳然と存在している」ということが、はっきりとわかります。「秘伝」は生み出そうと思って、ポンポン出てくるものではなく、流派の垣根を越えて、長い年月の中で、「あの書は秘伝だ」と誰もが自然に認め始めるものです。滴天髄(てきてんずい)が良い例です。滴天髄(てきてんずい)は流派に限らず、どこの四柱推命プロでも、「滴天髄は名著だ、聖典だ、宝典だ、バイブルだ」と口をそろえて言います(滴天髄に縁のない、なんちゃって四柱推命、三柱推命プロは言いませんが)。
頭の固い、他の流派に厳しい先生方の多い四柱推命の業界において(笑)、見たことも会ったこともない数百年前の中国人(劉伯温さん)の書いた書を、ここまで褒めるなんて、よっぽど滴天髄が優れているのだろうと、皆さまも察しがつくでしょう。私(武田)も、滴天髄は「文句のつけようがない素晴らしい書」と感じています。そんな滴天髄を下に見ることで、己の優位性を暗に誇示しようとする不届き者(四柱推命のプロ)を最近、チラホラ見かけますので十分にご注意ください。
劉伯温さん自身が「俺が書いた滴天髄は秘伝だぞ~」なんて一言も言わずとも、数百年の時を越えて、現代の四柱推命研究者の誰もが、「滴天髄は素晴らしい」と評価を下しています。そのようなレベルの書こそ、「秘伝」と言える代物と思います。個人や、ある一定の枠組みの中だけで、「この理論は秘伝だ」などと言っている段階では、秘伝でも何でもなく、ただの「秘伝に憧れる人間の妄想」の域を出ません。残念ながら、最近の、「秘伝」うんぬんの類の多くは、そのような性格のものです。では、「ご自身で編み出した秘伝」を多数抱えているプロの先生は、「滴天髄レベル」の理論なり何なりを発見されたのでしょうか?もし、そうでしたら、ご自身で「これは秘伝だ」とアピールしなくとも、現在、日本で活動中の四柱推命のプロの諸先生方や、数百年後の未来の日本人が、あなたの編み出した秘伝を自然と認めてくれますよ。滴天髄と並んで、四柱推命の歴史に燦然と名を刻む、あなた様の「秘伝」を早く一般に公開してくださるのを楽しみに待っています。

 

※最後に。本には載ってないけど、私が見つけた解釈や理論、定義などは色々とありますが、それらを、「秘伝」と称するのは憚られます。恐れ多いです。滴天髄レベルのクオリティの定義なり理論が新たに見つけ出されれば、それは自身で言わずとも、周りが勝手に評価しますよ。滴天髄が出たのちに、流派の垣根を越えて、「滴天髄クラスの秘伝(聖典)」と言われるものはいっさい出ていないのです。だからこそ、何百年も前の滴天髄が現代でも評価されているのです。

 

仲間内だけで(その流派関係者の中だけで)、「これはうちらの秘伝だぞ~!」と盛り上がっている流派なら色々とあるように感じますが、それはあなたたちの世界のみで通用する秘伝です。焼き鳥屋が各々、自家製の秘伝のタレが入ったツボを持っているようなものです。自家製のタレを「秘伝の味だ」と主張するのは勝手にどうぞですが、万人に受けるかどうかは分からないです。
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