命式には良い、悪いがあります。

結婚に不向きな命式
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最近、色々なサイトで、「命式には良い、悪いはない」とか色々な方が言ってるのを目にするのですが、なんだろう、この現実離れした考え方をする人はと感じます。

 

命式の良し悪しは厳然とあります。「悪い命式は存在しない」など詭弁でしかありません

私からすると、「命式に良い、悪いはない」は詭弁であり、綺麗ごとにしか思えません。命式に良い、悪いはない?何、呑気なこと言ってるんだ?と思います。真実から目を背けているのか、それとも、「命式を良い、悪いと正確にジャッジする四柱推命技術を持たないのか」。いずれにせよ、私のやってる四柱推命とは、相当な隔たりのある概念、理論の四柱推命をされているのでしょう。四柱推命は様々ですから。

 

命式の良くない人は苦労しやすいのは確か。命式の良い人は苦労が少ない傾向。

10年間弱、中国式の四柱推命でお客様をたくさん視てきて感じるのは、「命式の良しあしはある。運気の強い、弱いも歴然とある。人の人生って平等ではないな」です。お金に苦労する生まれと、お金に苦労しない生まれ、どっちが良い命式かと言えば、当然、お金に苦労しない生まれですよ。お金に苦労する生まれの方に対して、「あなたの命式は悪くないですよ」とウソを言ったところで、どうにもなりません。

 

良い命式、良くない命式とは、どのような命式か?どのように命式の良し悪しを見極めるのか?

良い命式、良くない命式の見分け方ですが、これだけは断言できます。それは、「通変星の劫財が多いから良くない」とか、「偏印が多いから良くない」とか、「傷官が多いから良くない」とか、「正財、正官、印授があるから良い」などの考え方は「違う」ということです。また、十二運の絶が多いから良くないとか、死が多いから早死にするとか、病が多いから病気がちとか、そういう判断も誤りです。

 

では、どういう命式が良いのか、良くないのか。ブログの1記事で全てを説明しきれるものではないのですが、ごくごく簡単に言えば、「喜神が強く、忌神が弱い命式が良い」、「忌神が強く、喜神が弱い命式が良くない」となります。中には、「四柱推命は干関係(天干の並び)こそ大事、重要」、「干関係が良い命式が良く、干関係が良くない命式は良くない」などと言ってるプロを見かけますが、まあ勝手に言ってなさいという感じです。専門用語で、干関係の良し悪しのことを、私どもは、「順(じゅん)、悖(はい)」と言うのですが、順、悖だけで命式の良し悪しを論じる考え方は、「一見、進歩的なようだけど、どこかおかしさと危うさ」を感じます。

 

命式の良くない人に対して、「あなたの命式は悪くない」などウソを言うと、とんでもないことになります

お金に苦労する生まれの方に対して、「あなたは、あなたのままでいいのです。自然体でいいのです。ありのままのあなたでいてください」なんてフワフワしたアドバイスしたら、この人、さらにお金を使いこんで、家族、周囲に迷惑をかけて、借金を踏みたおす可能性がありますよ。お金に苦労する生まれの方に対しては、「あなたはお金で苦労しやすい生まれだから、何年から何年までと、何年から何年までは特にお金のトラブル、浪費に注意しなさい」とはっきり伝えたほうがいいと私は思うのですが。もちろん、今まで、お客様に、良くないこともはっきり伝えてきました。文句を言ってきた方は一人もいません。

 

三柱推命(さんちゅうすいめい)の功罪とは?

話を変えます。私は、三柱推命(生まれた時刻が分からなくても鑑定すること)は一切していません。三柱推命をすれば、当然、売り上げは上がるでしょう。でも、私は三柱推命(さんちゅうすいめい)でお客様を見たことは、開業してからこれまでの11年、一度もありません。儲かるのは分かっているけど絶対にしません。したくないというか、「お客様のことを本当に思えば、それはできない」と言ったほうが正しい。したくないし、できないのです。儲かるのは分かってますが、儲けなど、どうでもいい。とにかく三柱推命は、私の仕事ではできない。お客様のためを思えば、「三柱推命はできない」です。

 

なぜ三柱推命をしないのか?なぜ三柱推命は良くないのか?

単純な理由ですが、「三柱推命は、精度が下がる」からです。4つの柱のうち、1つが無いだけだから、100%のうちの25%が無くなるだけで、75%の精度はあるんでしょ?などと呑気なことを考えているプロをたまに見かけますが、「何も分かってないな」と思います。生まれた時間が無い場合、正確に「格局(かっきょく)」を出すことが難しくなります。正確な格局が出ない可能性があるということは、正確な喜神、忌神が出ない可能性があります。

 

正確な格局、喜神、忌神が出ないとどうなる?何がいけないの?

正確な格局、喜神、忌神が出ないということは、簡単に言えば、「良い時期、良くない時期の判断」が当たらない可能性が高くなります。みなさん、四柱推命の情報をネット上で探す際に、「喜神、忌神」という言葉を見かけたこともあるでしょう。「何でそんなに喜神、忌神にこだわるの?」と思いませんか?

 

喜神、忌神にこだわるのにはワケがあります。それは「喜神、忌神」が正確に出せれば、「四柱推命判断が非常にしやすい」ですし、「よく当たる」からです。よく当たるということは、「プロの四柱推命家」としては喜ばしいことであり、収入の安定に繋がります。

 

プロの四柱推命家は「正確に喜神、忌神を出すこと」を「四柱推命プロとして仕事をしていく上で重要」と認識しています。四柱推命判断のキモと言っていいくらい、「喜神、忌神」は大事であり、重要なことなのです。なかなか、アマチュアの方は実感できないかもしれませんが、我々、プロはお客様への鑑定1つ1つが「的を得ていること(要は当たっていること)」が「収入」に直結します。喜神、忌神が「よく当たる理論」だからこそ、プロの四柱推命家が、「喜神、忌神」を用いるということです。

 

正確に喜神、忌神を出すには、まずは「格局」を正確に見極めないといけない

前述しましたが、正確に喜神、忌神を出すことは、四柱推命を行う上で非常に重要です。では、「正確に喜神、忌神を出すためにはどうすればいいか」ですが、それは、「正確に格局を見極めること」に尽きます。この、「正確に格局を見極めること」もプロの四柱推命家は重要視しています。

 

少し例え話をしてみます。正確に格局を見極めるとは、どういうことか?というと、簡単に言えば、「命式のパターンを判断する、命式の分類をする」ということです。血液型はA、B、O、ABと4つに分かれてますが、人が生まれたら、早いうちに血液型を必ずチェックしますね。この血液型のチェックは、「間違い」は起こり得ませんし、もし起こったら、万が一、輸血を要する時に大変なことになります。血液型の判断は「間違い」は起こり得ないし(起こったら大変なことになる)、「格局の判断」も間違いが起こったら大変なことになる(四柱推命があまり当たらない)という感じです。

 

この血液型は生まれてから亡くなるまで不変です。四柱推命で出てくる、「格局(かっきょく)」というものも生まれてから亡くなるまで不変です。例えば格局が従旺格(じゅうおうかく)の方は、生まれてから亡くなるまで「従旺格」です。ただし、人生途中に運気の影響により、五行バランスが変化して、従旺格の五行バランスでなくなる時もあるでしょう(例えばですが、比劫が弱まって、官星が比劫の何倍も強いような五行バランス)。

 

その場合に、プロの方によっては、「従旺格でなくなり、身弱の内格に変わった」と表現する方もいるでしょう。この表現自体は意味は分かるのですが、私はこの考え方、表現はせず、単に、「従旺格の忌神である官星が強まって、喜神比劫が弱まった(従旺格の五行バランスが大きく崩れて、良くない運気の状態になった)と表現してます。

 

格局も、この血液型と同じような感じのものと考えれば、少しは理解がしやすいでしょう。

 

正確な喜神、忌神が出ない(出さない、出せない)四柱推命の価値は?

正確な喜神、忌神が出ない可能性があるなんて、私からすると(弊社に相談されるお客様からすると)、四柱推命の付加価値はゼロに等しいです。四柱推命の付加価値とは、私は、「未来予測、何年が良い、何年が良くないが寸分狂いなく当たること」だと思ってます。まあ寸分狂いなくは、なかなか難しいのですが、8割、9割前後の的中率は研鑽を積めば不可能ではありません。そのような精度ある未来予測を行うには、「格局」の判断が間違いないことが大事です。格局の判断が間違いなければ、喜神、忌神の判断も「大きく狂うことはない」です。

 

私の行う四柱推命は、通変星から性格や能力を見たり、方向性などを見るのがメインではなく、「未来予測(何年にどんな出来事が起こる可能性があるか)、何年が運気が良くて、何年が運気が良くないかを、なるべく外さずに見極める」という特徴があります。

 

このブログでは、綺麗ごとは言いません。弊社(M&L コンサルティング)の四柱推命相談では、何かトラブル起こしそうなお客様には、それを伝えるべきだと考えてます。そして、そのトラブルが起こりそうな年をはっきり伝えて、トラブル回避の方向に向かうように努力していただきたいです。命式が良くなくて、大運もあまりパッとしないお客様については、どうやったら人生が平穏なものになるか、私も一緒に必死に考えますので、現実から目を背けることだけはしないでください。命式に良いも悪いもないなど、お花畑みたいなことを言ってられる方が、ある意味、羨ましいです。

 

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