中国式四柱推命の命式 読み方

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中国式四柱推命の命式について説明します。「中国式」だからと言って、別に特別な命式を出すわけでもなく、単に生年月日時から出す4つの干支がそのまま命式になります。十二運などは一切出しません。

中国式四柱推命での命式 実例

それでは中国式の四柱推命で用いる(私が普段から記載してる)命式を載せてみます。

 

2014年10月23日午後12時0分(時差考慮)の命式を出してみます。なお命式は横書きで表記します。

年 甲午
月 甲戌  月令(戊)
日 丁卯
時 丙午

上記が命式です。これだけです。4つの干支と月令だけです。この八字からあれこれと読んでいくということです。どんなことが読めるかについては大雑把に言えば下記です。

・性格、資質、職業適性

・体質、健康そうか、不健康そうか

・お金持ちの素質の有無、起業することに向くか向かないか

・運気の強さ、ラッキーな感じか、少し苦労したり、遠回りがありそうかなど

 

時期の運気を判断するには(何年が良いか悪いか)、大運と年運を見ます。命式だけでは時期の運気は分かりません。十二運とか、神殺とか、空亡とかは一切見ません。通変星は考慮しますが、わざわざ記載はしません(弊社が開発した四柱推命ソフトでは天干の通変星は自動的に表示されます)。四柱推命に慣れると干と干の関係を見て、自然に通変星が分かるようになります。年干、月干が印授、時干が劫財です。

 

格局は従旺格になりました(私のする四柱推命ではそういう判断です)。この生年月日時に生まれた赤ちゃんは聡明だろうとか、まずまず健康そうだなとか、あれこれ頭に浮かんできます。

 

※この命式に対して、比肩、劫財が多いから我侭で自我が強く、対人関係に注意がいるとか、傷官があるから良くないとかの判断は私はしません。その他、傷官もありますが、女性だったら、結婚縁が悪いとか、そういう判断は一切しません。

 

私が思う、四柱推命(中国式)の優れた点は、4つの干支に何も手を加えず、それ自体であれこれ読めることです。4つの干支(八字)さえ分かれば色々なことが読めていくというのが(ここは鍛錬が必要です)、単純シンプルで面白いなと思います。日本式の四柱推命のように蔵干やら十二運やら、あれこれ付け加えて解釈するのは、私からすると、「邪魔な(余計な)解釈が増えて、本質が見えない、真実にたどり着けない」と感じます。

 

中国式の四柱推命 読み方

中国式の四柱推命での、「暗記するべき解釈」をほんの少し載せます。弊社の講座を受講されてる方は既にご存知かもしれませんね。これを暗記していれば、四柱推命解釈が少し楽になります。

 

中国式四柱推命 読み方、解釈の仕方について

暗記の仕方としては、五行(通変星)と喜神(忌神)と強い(弱い)について覚えるといいです。通変星を正偏で分けず一緒にする。比劫、食傷、財星、官星、印星という風に5種類で覚える。細かい解釈をする際に10個の通変星で解釈すればいいです。

 

中国式四柱推命の金銭運の読み方

・比劫が喜神で強いと金銭運が良い(忌神財星を剋すので)。

・比劫が喜神で弱いと金銭運が良くない(忌神財星を剋す力が弱い)。

・比劫が忌神で強いと金銭運が良くない(喜神財星を剋すので)。

・比劫が忌神で弱いと金銭運が良い(喜神財星が剋されないので)。

 

中国式四柱推命の結婚運の読み方(男女とも)

・比劫が喜神で強いと結婚運が良い。

・比劫が喜神で弱いと結婚運が良くない。

・比劫が忌神で強いと結婚運が良くない。

・比劫が忌神で弱いと結婚運が良い。

 

あくまでも簡単な解釈です。上記は比劫だけですが、その他の通変星でも色々な解釈ができます(暗記事項です)。日本式の四柱推命と比べてシステマチックというか、私は覚えやすかったです。

 

乳ガンに注意すべき命式

少しショッキングに感じるかもしれませんので、かなりぼかして書きます。結論はこのブログ上では言いませんので、期待された方はすみません。

 

2017年の前半にとある著名な女性(30代)が、このガンが原因で亡くなられました。そのガンについてです。私、このガンについて、四柱推命でどのように見るのか分からなかったのですが、少し前に、とある中医学の理論を得たことにより、乳ガンについての読み方が分かるようになりました。そして、その中医学の理論をもとに、乳ガンで亡くなられている著名な方の命式を10以上、検証した結果、ある共通点が見られました。

 

四柱推命と中医学は関連があります。弊社の四柱推命通信講座の上級コースのどこかで、この、「乳ガンに注意すべき命式」を解説します。四柱推命で、そんなことも分かってしまうの?と驚く方がいらっしゃるかもしれませんが、あくまでも傾向としてなら分かります。

 

独立向きな命式について

「独立向きな命式」というものは存在します。独立に不向きな命式もあります。1番、簡単で比較的に当たりやすいのは、「従格は独立向き」で、「内格は組織向き(独立には少し不向き)」というものです。しかし、世の中には内格の方でも、「独立してる方」は沢山いらっしゃいます。別に、「従格しか独立してはダメ、内格は会社勤めしか出来ない」というわけでもありません。内格の方でも、「独立したい」と思うなら、どんどん独立すればいい。

 

ただし、「従格は独立に良い」、「内格は組織向き」という傾向は絶対にあります(命式によりますが、格局の違いによる資質の差は存在します)。内格の方が独立しても別にいいのですが、「内格の方が独立して、自分で事業を営む上で、従格に及ばない点はどうしても少しはある」と素直に考えたほうがいいです。

 

内格の方が、「従格に負けないぐらいの事業展開を行うこと、事業ビジョンを持つこと」は少々大変な傾向があります(絶対に出来ない、無理とは言いませんが)。出来ないことはないけど、例えるならば、従格の方が10の力で事業を軌道に乗せるのに対して、内格の方は20ぐらいの力を出さないと事業を軌道に乗せられないということ。あくまでも例えですよ。

 

それと、基本的に内格は組織向きなので、そういう方が独立して自分で事業をやるとなると、どうなるのか。事業規模にもよりますが、少々ストレスが掛かります。ストレスぐらい、誰だってあるだろ?と思う方がいるでしょうけど、従格の方が自営をしててストレスが10なのに対して、内格の方は自営をするとストレスが20ぐらいになります(あくまでも例えであり、目安です)。

 

基本的に内格の方は、「従格の持つ、独立への適性」の100%のパワー、資質は持っていないということです。ただ、ゼロではないので、内格の方でも独立は可能です。命式、大運、年運、「事業内容、付加価値」によっては、成功する可能性も十分にあります。ただし、その成功規模を、「従格の規模、スケール」と同一視するのは少々無理があります。

 

根本的に、内格と従格は、「思考、志向、発想規模、組織への順応性、事業への嗅覚、集中力」が違いますので、自ずと、行動規模、行動範囲、考える範囲、思考の限界が違ってきます。思考の限界が違うということこそ、「結果」に違いが生じる要因です。

 

食べすぎ(肥満)に注意すべき命式

「食べすぎ(肥満)に注意すべき命式」について説明します。色々と挙げられますが、代表的なものを1つ紹介します。これは四柱推命にあまり詳しくない人でも、ご自身の命式が出せれば調べられます。

 

「天干、地支に、戊、己や、辰、戌、丑、未が多くある方(合計で3つ以上など)」は食べすぎ(肥満)に注意です。甘いもの好きな傾向です。よく食べるわりに、元来、のんびり屋なのも手伝って、運動はあまりしない方が少なくないでしょう。

 

四柱推命で1番悪い変通星は何?

四柱推命で1番悪い通変星ですが、その人(命式)によって違います。1番良い通変星も、その人によって違います。四柱推命において非常に大事なことは、何が1番良い通変星か、何が1番良くない通変星か?を正確に判断することです。しかし、これが判断できない四柱推命も世の中には存在します(生まれた時間を見ない三柱推命など)。

1番悪い通変星は、人それぞれ違います。

1番良くない通変星が、「正官」の人もいますし、「正財」の人もいますし、「食神」の人もいますし、「劫財」の人もいますし、「傷官」の人もいますし、「偏印」の人もいます。人それぞれ、命式(八字)自体が違うのですから、良くない通変星が、それぞれ違うのは、きわめて当たり前のことです。

 

格局(かっきょく)を出さない限り、1番悪い通変星も、1番良い通変星も分かりません。

この通変星の良しあしは、その人の命式(八字)を視て、格局を見極めないことには分かりません。「偏印と食神があるから倒食で良くない」とか、「傷官はしょせん、傷官だから良くない」とか、「正財、正官は吉星」なんてことばかり言ってるような四柱推命では何も分かりません。ところが、そんな何も分からないような四柱推命(三柱推命)が現在でも日本に広く存在します。

 

格局を出すことが大事というよりは、日干が強いのか、弱いのか、従格になるのか、ならないのか(内格なのか)を見極めれば良いということです。それらの見当が付けば良い五行(通変星)、良くない五行(通変星)は分かります。

 

通変星の良しあしは格局を見極めないと決まりません。

大事なことですが、そもそも通変星自体に吉凶は一切決まっていません(最初の時点で傷官だから良くないとか、偏印だから良くないとかは定まっていない)。また、五行の良し悪しというのは、どの五行も満遍なく平均して持ってたほうが良いとか、そういう視点で判断するものでもありません。四柱推命は日干(自分)を基準として判断していく、「自分自身を視る運命学」ですから、日干の状態というものを、よくよく精査しながら判断しないといけません。しかし、この「精査」について、「理論」を持たない四柱推命が、日本式の四柱推命(三柱推命)には少なくないようです。

 

五行のバランスが偏ったほうが良い命式も多くあります

例えばですが、非常に偏った五行バランスでも良い命式となることもあります。この五行の良し悪しというものの見極め(要するに格局の見極め)は、長年、多くの命式を視て、経験と検証を重ねないとなかなか身に付きません。それよりも何よりも、「整合性のある理論」が存在しない四柱推命(三柱推命)をやってる限りは、いくら多くの命式を視ようとも、筋の通ったデータは一切集まりません。

 

格局、喜神、忌神を出さない(出せない)四柱推命にご注意ください。

世の中には、色々な四柱推命が存在しますが、格局や喜神、忌神を正しく出せない(最初から出さない)不勉強なプロの方はまだまだ多いようです。通変吉凶の伝統ある日本式の四柱推命を信奉しきってる方も沢山おられるようです。何を信じる、何を信じないは、その方々のご自由です。お客様、一般の方々も、そういう四柱推命を本来の四柱推命と信じきってるような方も見られますが、どうぞご自由に。

 

五行の強弱を出して、喜神、忌神が出せて、十干の干関係が大体分かってれば、良い通変星、良くない通変星は簡単に分かります。それこそ、「ネコでも分かる」というくらい簡単に分かります。そんなに小難しいことではありません。「通変星の良し悪し」の正しい判断法に興味がある方がいましたら、きちんとした書籍なり購入されて、勉強してみると宜しいです。

 

四柱推命 無作用の根について

私の行う四柱推命では、「根」というものをよく用います。例えば、地支に酉があって、天干に庚や辛が無い場合、私の行う四柱推命では「無作用」と考えます。この、「無作用」ですが、本当に無作用なのか?本当に何も意味は無いのか?について、かなり検証しました。

 

※流派、占者により見解は様々だということを最初に断ってきます。

 

地支に酉があって、天干に庚や辛が無い場合

ある流派では酉は十干では「辛」ということで、辛の通変星の意味合いを考慮するかもしれません。私の見解ですが、当初は、この酉を、「無作用」としてました。しかし、いつ頃からかは忘れましたが、「いや、無作用じゃない。何か働いてる。何か作用を及ぼしてる」と実践で感じるようになりました。それが何かを突き止めるのに少し時間が掛かりましたが、現在では、地支にある無作用の根は、本当に無作用なんかではなく、確かに意味があると確信してます(この点は講座で説明してます)。

 

四柱推命の理論は見つけるものであり、作るもの

今の仕事を始めてから、四柱推命の実践をする中で、「これはこうじゃないだろうか。こういう定義が言えるのではないか」と感じると、それをすぐにメールに書き留めてました。それらの、「定義、解釈」は、四柱推命の本に載ってないものばかりです。私が現在、四柱推命判断をする際の解釈や定義の半分以上は自身が見つけたり、気付いたものです。

 

市販の本に書いてある四柱推命理論はなぜか物足りない

市販されてる本に書いてる内容は基本的なもので、それはそれで正しいです。しかし私からすると、「痒いところに手が届かない」ことが少なくありません。もちろん全てが不十分ではないのですが、どこか味気ない、人間味のない解釈が多いのです。それらの解釈を用いて四柱推命判断をしてて、自身が面白くないのです。

 

成敗(せいばい)についての個人的な見解

天干の干関係が良ければ、一応は成敗で言えば良いのですが、成敗が良いと言われたって、生まれてから死ぬまで、「成敗」のことだけ考える人間はいません(笑)。また、干関係というのは、成功、失敗が確定するものではありません。この点を誤解をされている方が少なくないようです。干関係が良いから、良い人物で、良い人生で万事オッケーでは絶対にありません。干関係は苦労の多寡に関係します。じゃあ、干関係が良くて苦労が少ないほうが良いかというと、そうでもないです。人生上、苦労が少ないと、社会においてどうなるか。干関係は良いのに・・・という方を、これまでに沢山、実例で見てきてます。

 

四柱推命の解釈は自分で作っていいのです

話を戻します。解釈が面白くないなら、面白くしようと考えるのが私の性質なので、自分でどんどん解釈を作り始めました(ちゃんと根拠はある)。例えば、「父親縁が薄い」という解釈が四柱推命ではありますが、「父親縁が薄いって、いったい何だろう?」と考えました。「生まれたときから父親がいない」というのもあるでしょうけど、実際は、父親縁が薄いと出た人でも、父親がいることが多いです(笑)。しかし、どこか父親と反りが合わなかったり、父親から可愛がられた記憶があまりないとか、父親に悩みを相談せず、母親のほうに相談することが多いとか、その他、色々な事象が見られます。

 

そんな細々した解釈を考えたり、定義付けするのが楽しいです。四柱推命の解釈は言わば無限にできるのですが、それに気付かず、四柱推命を深く深く追求しない方が多いのが少しもったいなく感じます。四柱推命は数年、勉強して完全にマスターできるものではないので、もし、「何年から何年まで誰々に師事して、四柱推命をマスター(習得した)」などと謳ってる方がいたら、その方は深く深く勉強してないと言えます。

 

偉大な先人の理論を信奉するのはそれでいいのですが、大概の方は、そこで満足してしまっている状況です。私は私の納得できる四柱推命を自身で構築して、それを後進に伝えていきます。

 

四柱推命の秘伝 奥義とは?

四柱推命は本当に雑多な色々な見方、理論があります。私の行う中国式の四柱推命も、次から次に新たな理論(考え)が出てきます(埋もれていたものが発掘されるという表現が妥当かもしれません)。中には、「秘伝(ひでん)、奥義(おうぎ)」と称されるものも色々あります(私は秘伝うんぬんには全く興味はないです)。率直に言うと、不特定多数の人間が知り得る、一般に公開された理論は、その時点で「秘伝ではなくなる」と思ってます。

 

例えば、体神、用神、喜神、忌神の4つの「神」で判断する理論は、A先生の市販の著書に載っているものです(この書はどなたでも数万円で購入できます)。A先生は素晴らしい先生ですし、私もA先生の著書のいくつかを所有しています。

 

その他、大半の真新しい考え方、理論は、ほとんどがA先生のご研究、検証により、日の目を見たと言えます(本当に尊敬すべき先生です)。ただ、私は、「自身の理想とする四柱推命、自身のしないといけない四柱推命」というものが確固としてあるので、その四柱推命を研究していきます。私は成敗がどうこう、どのくらいまで地位が上がる下がるは、率直に言えば、そこまで大きな興味はありません(成敗については、現在知っている四柱推命技術での判断でいいです)。

 

私が興味がある四柱推命とは、一例を挙げると、「何年の何月にどこの場所が病気になる(その病気は何か)」について、四柱推命による精度を上げていくことです。その他、八字より、「生まれつきの体質、弱い部位、強い部位」をできる限り細かく、精度高く判断することです。この判断については、おそらくですが、他の同じ中国式の子平をされているプロの方よりも細かい見方をしていると思います。これが私のしたいことです。別に、プロの方と競争したくて、しているのではなく、お客様にアドバイスする際に、その技術が必要だと感じるので勉強しているだけです。

 

健康面の具体的な見方については、私が知り得る限り、中国式四柱推命の書ではあまり書いていません(少しは書いてるが、かゆいところに全く手が届かない)。例えば、「乳がんに注意すべき命式(注意すべき時期)」について、具体的に書いてる中国式四柱推命の書は存在しません。こんな、健康面のことがたくさん書いてる本(秘伝書と言えるもの)が存在するなら、喜んで購入しようと思ってましたが、どこにも無いし、どうも存在しないようなので、「私の求める秘伝書はこの世に存在しない」と悟りました(笑)。

 

じゃあ、自身で、「乳がんに注意すべき命式」について研究しようと決めて、あれこれ調べた結果、大体、わかりました。私はこんな四柱推命の勉強が好きです。

 

私の家族に、「完全に治らない病(再発の可能性あり)」に罹っているものがいます。その影響で、「四柱推命による健康面の判断(いつ症状が良くなる、悪くなる、注意がいる)について、これまで深く研究してきました。その病に罹った家族のために四柱推命を勉強してきたと言っても言い過ぎではないです。

 

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