わが地元のハロウィンイベントに見る、商店街の活性化

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10月下旬、わが地元でもハロウィンイベントが開催されました。我が家は、娘の希望により重い腰をようやく上げて3人で行ってきました。仮装するのは娘だけです(コウモリの着ぐるみ)。

 

私が子どもの頃はハロウィンで盛り上がるなんて風習は無かったような気がしますが、最近は結構、お若い方などが楽しんでいるように見えます。

 

わが地元(延岡)のハロウィンイベント会場は、とあるアーケード街(商店街)周辺でした。この近くには、かつて2つの少し大きなデパートがありました(KとA。今はありません)。私が子どもの頃は、週末にこのデパートに行って(数か月に1回ぐらいの頻度でした)、買い物をするのがとても楽しみでした。また、そのデパートの客にあやかろうという狙いかもしれませんが、周辺に若者向けの店(雑貨屋、衣料品などなど)が多く立ち並んでいました。大袈裟かもしれませんが、当時のその辺り一帯を、「延岡の原宿」などと形容する人も私の周りにいます。

 

週末は人混みでごった返していました。何の目的が無くとも、そこに行けば何かある(得られる)みたいな雰囲気と活気があり、若者も大人も多く集い、当時、その周辺の店舗はそこそこ繁盛していたのではと思います。

 

そんな当時の賑わいと活気を知っている人間からすれば、今現在のアーケード街周辺の閑散とした雰囲気は寂しいの一言です。何度も言って申し訳ないですが、あえてハロウィン会場を、閑散としているアーケード街周辺に設定したのも、なんとか商店街を盛り上げたい、なんとか経済的にプラスになればという思いが感じ取れます。

 

でも、あえて言います。1人の経営者として、地元を思うからこそ、あえて言います。そんな「西洋の流行り(ハロウィン)」に頼っていても根本的な活性化には繋がらないと申し上げます。商店街が閑散としている原因は、「そこに行って買いたい」と思う人が少ないからです。お店としての魅力や付加価値の高さが無い店が少なくないから、その商店街に人が来ないということです。たぶん、その商店街の店主さんらも分かっているはずなんですが、分かっていても変わらない、変えようとした人が過去にいたかもしれませんし、今でもいるかもしれませんが、そう簡単には変わらないのです。

 

今は優れたサービスを提供する人や店や企業と、簡単に素早くアクセスできるツールがあります(ネット)。辺鄙な片田舎の掘っ立て小屋の4畳半で仕事していようとも、その事業者が付加価値の高い商品やサービスを提供していれば、日本全国、そして外国から注文が舞い込むなんてことも普通にあるわけです。その点を、この地元の商店街の方々が本気で理解していれば、おそらくほとんどの店が自身でネット上に自身の店を作って、ネット通販のほうに力を入れると思うのですが、推測になりますが、そうはなってないように見受けられるので(笑)、私から言わせれば、そのあたりの時代の流れに少し取り残されているのかなと感じます。

 

仮の話ですが、私が、この地元の商店街にコンサルティングするとなると、まずはその店の商品の付加価値を見極めます。付加価値が高ければネットで売れる可能性はあるので、どうやって売ろうかと考えますし、付加価値が低いなら、その点を自覚していただいてから、付加価値を上げるなり何なりしていただきます。

 

別に楽天とかヤフーに出店しなくても、自前でサイト作って、SEOをある程度、自分でやって(業者に有料で頼む必要は一切なし)、一生懸命に情報を出していけば、次第にネット検索で引っかかるようになるので、そうなればネットから注文は来ます。いっそのこと通販だけに的を絞ってやったほうが売り上げは上がるかもしれません。そういうことを、この商店街の人たちが少しでもマジメに考えているなら、やればいいし、やらないなら何も変わらないでしょう・・・・・・

 

・・・・などと、仮装した人たちを横目に商店街を歩きながら、1人で考えてました。ハロウィンを楽しんでいたのは子どもだけです。娘の1回数百円のゲームや遊びに、ひたすら付き合いました。

 

イベントで人集めなんて昭和の発想だな。実際に店舗に人が来なくても繁盛している店なんて沢山あるのです。弊社(M&L コンサルティング株式会社)の地元延岡からのお客様は全体の1%にも満たない数です。ここ10年以上、99.9%が他県のお客様ですよ。多いのが関東、そして関西です。

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