四柱推命 命式を見る際のコツ 命式の特徴を見つけましょう。

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たまには四柱推命の話をします。最近、四柱推命と関係ないことばかり書いてますが、こう見えても四柱推命の先生です。

 

先日、とある受講者さまと電話で話しました。その際に、「命式のどこをどう見ていけばいいか、分からなくなる時があります。見るべきところが沢山あるというか。上手く言えないんですけど・・・」というような内容の質問をいただきました。

 

このような質問を時々受けます。命式を見て、その命式の方を、「こんな人だろう」と判断しますが、その判断が分からなくなるということでした。どこを見ればいいのか?全て見ないといけないのか?

 

お答えしましょう。全て見る必要はありません。私が四柱推命判断(解釈)の際に1番注目するのは、「その命式の特徴的な部分」です。

 

八字や五行の強弱表を一目見て、すぐに目に留まる部分です(他の方では、あまり見かけない部分)。命式の「特徴」を掴むことが、当たる四柱推命判断への第一歩です。

 

まずは「命式の1番の特徴」を見つけます。これが非常に大事です。これを判断したあとに、2番目の特徴、3番目の特徴・・・という風に、特徴探しを続ければいいのです。その特徴について解釈をすれば、その人の、「人となり」やこれまでの人生上の出来事と合う部分があるはずです。

 

あまり難しく考えなくていいです。その命式の方の、「1番強い五行」がその命式の1番の特徴としてもいいですし、「従格(じゅうかく)」が成立していれば、「従格」という点が、その命式の1番の特徴としてもいいです。どれが1番の特徴か?はご自身で決めていいですが、特徴になり得ないものを特徴と定めると、あとあと四柱推命判断が難しくなる(当たらなくなる)ので注意が必要です。

 

例題1 ※命式を横書きで表記します。架空の命式です。

年 庚辰
月 庚戌 (戊)
日 壬申
時 庚寅

私の答え。天干が全て陽干。「庚」が天干に3つある。地支が全て無作用になる(天干に全く根が無い)。格局は従強格になります。これらが特徴です。

 

例題2

年 丙辰
月 辛丑 (癸)
日 辛巳
時 丙寅

私の答え。天干が全て変化干合する。五行の水が強い。従旺格です。これらが特徴です。

 

例題3

年 戊辰
月 己卯 (乙)
日 戊寅
時 戊辰

私の答え。天干が全て五行の土。天干3つが陽干。格局は従旺格です。強い土(喜神)を剋す木(忌神)の根が非常に強い。これらが特徴です。

 

3つの命式を挙げましたが、最後の3番目の命式は非常に分かりやすい特徴が出ています。仮に3番目の命式の方(女性)がお悩みがあって相談に来られたとすると(事前に生年月日時しか情報を知らないとします)、私は、大きく2つの事柄のお悩みだろうと見当付けます(断定はしませんが)。その2つは恋愛、結婚のこと、健康面のことです。

 

それらに付随して仕事や対人関係や生き方などでお悩みがあるかもしれないと見当が付きます。特に健康面は、この部位、この場所が不調なんだろうと明確に見当が付きます。

 

以上、説明しました。四柱推命判断のコツは、「命式の特徴を掴むこと」です。

 

「じゃあ特徴が無い命式はどうすればいいの?」と思われるかもしれません。特に強い五行は無く、どの五行も同じくらいの強さ、天干は陽干、陰干が2つずつある。格局は内格。命式を見て、これと言って目立つ部分は無い。

 

簡単なことです。「特徴が無いのが1番の特徴」となります。それも立派な特徴です。特徴が無い命式の方は、「普通の平穏な波風立たない人生を歩むことに適した生まれ」なので、四柱推命的には悪くない命式と言えます。

 

このような判断が四柱推命の基本中の基本になります。私の行う四柱推命は、「基本」を最大限に縦横無尽に使って判断します。

 

いわゆる、「秘伝や極意」なぞ一切使わずとも、その方の性格から才能、普段の行動のクセから体質、不調な部位、何を悩んでいるのか?など、八字を見るだけで分かる・・・・というか、分かるように鍛錬してこそ分かるようになります。四柱推命は、「基本」が大事ですよ。

 

基本の使い方をあまり鍛えず、いわゆる秘伝や極意ばかり覚えても、たいして楽しくないです。四柱推命の醍醐味は、「基本」を上手く使って、その命式の方の実情を正確に捉えることです。基本にこそ、四柱推命の面白さが詰まってると言えます。

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