こんな起業の仕方はお勧めしません

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2009年4月にM&L コンサルティングが開業しました。意気揚々と開業したのではなく、「会社勤めはしたくない!会社は人間関係が面倒で嫌だ!もうコキ使われて働きたくない!」という強い思いからの開業です。

 

この開業の仕方は、起業が1番失敗しやすいパターンです(笑)。よく15年目まで続いているもんです。我ながら、「運が良かったのだろうね・・・・・。不動明王さま~~ありがとうございます」と思わずにおれません。

 

私は会社勤め時代、対人関係に「難」がありました。どのような「難」があったか?と言うと、「上司の意見よりも、自分自身の意見のほうが良いだろうと本気で考えて、上司にその意見を言う。一社員のくせに、その組織の長のような視点で考えて、モノを言う。上司の意見をなるべく聞かず(問題になる直前のギリギリのところまで)、同僚のレベルや流れや雰囲気や会話に歩調を合わせず、1人だけあれこれ自由に発言する」みたいな感じです。今の時代なら発達障害など言われるかもしれません。組織に順応しようという意識は「あまり無かった」です。

 

今挙げたのは私だけの意見です。当時の職場の人からすると、「武田さんは、もっとひどくて、態度は良くないし横暴だし、協調性は無いし、上司の言う事は本当に聞かないし色々と困った人だった」と思われるてるかもしれません(笑)。とにかく、会社勤め時代の私のことを、「素晴らしい人格者だった。立派な働きぶりだった。模範的な従業員だった。優秀だった」と評する方は、まずいないです。

 

私のようなはぐれ者は、組織で上手くやっていくことはそもそも難しいのです。私は悪気は一切ありません。周りに迷惑をかけてるなんて一切思っていません。「なんで俺の言う事を理解してくれないのだろう?俺の言ってること間違ってる?」といつも思ってました。

 

役立たずと罵られて、最低と人に言われて、要領よく演技できず、愛想笑いも作れない。

※そこまで酷くは無かったですが、2008年頃のサラリーマン時代はそんな気分でした。ブルーハーツ ロクデナシの歌詞より

 

この2008年から2009年の3月頃までの会社勤めの時に、「俺は会社勤めは向かないわ。もう嫌だ!起業しよう!起業するしか生きていけない!」と思ってました。例えるなら風船が今にも破裂しそうなくらいに、気持ちが高まってました。

 

今、M&L コンサルティング株式会社が存在するのは、この時の辛い、惨めな経験があったからだと思ってます。もし仮の話ですが、「2008年から2009年の3月頃まで快適で待遇の良いサラリーマン生活を送っていたら、M&L コンサルティングは誕生しなかった」と思います。

 

ある受講者さまには話をしましたが、2009年の起業は、まったく無計画だったし、カッコいい華々しい、将来の成功を信じてのものでは一切ありません。背水の陣、自身に残された最後の生きる道みたいなものです。悲壮感、失敗しそうな空気がプンプンしてました。

 

人間万事塞翁が馬ですね。辛いことが、未来の成功につながるなんて。本当に人生は分からないものです。皆さんのご苦労や辛い経験も未来の成功への始まりかもしれません。

 

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